話題のサラダ

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訪問看護の質と売上を両立させるの難しいって話

ご覧いただきありがとうございます。
公私ともに忙しくしていることもあって更新をサボりがちでございます。

今日は訪問看護において、売上と質の両立難しすぎ!という事について。
訪問看護だけじゃなくてさまざまな仕事にも通じるところもあるかも。

いきなり本題
 訪問看護における売上は基本的に看護の提供時間と比例するんです。じゃあ長ければ長いほどいいのかというとそういうものでもなく、(n)分以上(n)分未満はいくらで算定できますよーという国が定めた決まりがあるんです。
 特に30分以上60分未満という括りがよくあるので、ここではそれを例にしますね。基本的にはこの枠の中で看護を提供していくのですが、極端な話、30分滞在して退出しても、59分みっちり看護を提供して退出しても売上が同じなんですね。となると、どの利用者さんも30分で切り上げることができれば多くの利用者さんのもとに訪問することができてその分売上も増えるので会社にとっては良い話ですよね。
 しかし実際問題30分で切り上げることって難しかったりするんです。入院せず家で過ごされているとは言っても医療の介入が必要な方ですので、コミュニケーションを取りながら検温やら処置やら介助やらを同時進行で行っていくわけです。となると、30分きっちりで切り上げるって結構難しいのが現状。どうしても60分ぎりぎりとか、オーバーする事だってあります。(60分以上の枠もあるので、算定できる場合もあります)算定できる枠を超えてしまうとその分はいわゆるタダ働きになってしまうんです。訪問看護ステーションの多くが営利組織ですので、タダ働きは極力減らしたい。けど必要な看護はたくさんある。といった葛藤を抱えてしまうんです。
 スーパー看護師が訪問して30分キッチリで必要なことを終わらせれば。なんて思っていたこともあるのですが、実は利用者さんがそれを求めてなかったりするんですよね。もちろん安心安全が前提ですが、困ってることを相談できる雰囲気だったり、「この人が来てくれてよかったー」なんてことを本人だけじゃなくて家族にも思ってもらう必要があるんです。だから効率良く看護を提供することと同じくらい余裕をもって看護を提供することが大事だと思っています。
 病院で看護師をしていた時はどうしても安心安全が最優先になって安楽はその次!みたいになっていたのですが、訪問看護師になって安楽の大切差日々感じています。

 昔と違って、治療の方針を医師だけじゃなく患者本人も一緒に決めていく時代になってきています。がやはり入院している場合だと病院が主体的になって決める風潮は残っています。入院していると「転院したい」とか「セカンドオピニオンを受けたいと」か言い出しにくいですが、在宅になると、利用者さんがしたくないと言ったことは強くお勧めしません。そこでは利用者さんがより中心になりますので、嫌なら事業所を変えれば済む話。医療者からすると契約を切られてしまうのは嫌ですし、なにより利用者本人が思いを主張できるのは本当に大事。

 少し脱線してしまいましたが、会社としての売上を追求しすぎると看護の質と利用者さんの満足度は低くなりやすいです。決められた時間の中で必要な看護を提供しつつ(家族看護も含め)しっかりコミュニケーションを取り、程よい時間で話を切り上げてフェードアウトする能力が訪問看護師には必要なのかもしれません。

なんかフワッとしたオチになっちゃった。画像もイラストもなく文字ばかりって目がチカチカしますね(笑)