話題のサラダ

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古風な管理職による今風の働き方

ご覧いただきありがとうございます。

 私が今勤めている訪問看護ステーションでは、フレックスタイム制度が導入されています。利用者さんへ訪問時間が実質的にコアタイムになり、あとは月単位で規定時間分働けばいいですよーといった感じ。どうですか?なんだか弊社、今時の働き方してませんか?建前は。
 建前という言葉をわざわざ強調したのにはやはり裏があるんです。今風の働き方にするには、管理職クラスの人間が今風の考え方にならないと”制度ばかり変えても意味がない”そう思ったエピソードを書いてみます。

【長時間働くことが評価される風潮である】
 簡潔に書くと、仕事の出来より仕事に掛けた時間の方が評価されているんですね。少し具体的にエピソードを話すと、毎月必要なとある事務処理について
・これまで
〈手書きで記入→電卓で計算→コピーを管理者に提出 × 利用者人数分=約1時間〉

・やったこと
Excelで入力するだけのテンプレートを作成し共有

・結果
〈項目に沿って入力→印刷したものを管理者に提出×利用者人数分=数分〉

 このように業務改善したところ月末の忙しい時期にみんなが少し早く帰れるようになりました。同僚スタッフからも感謝の声をいただきまして、鼻高々だったのも束の間。管理職クラスの方からは「忙しい時期なのに早い時間に帰宅している。雑な仕事をしているのではないか。」という風な評価をされるようになりました。もちろん仕事のパフォーマンスは下がってないんですけどね。結局管理職クラスの人が仕事の質でなく量で評価していたということが浮き彫りになったというわけです。

【何かとフレックスを理由にされる】
 弊社には定休日があります。(24時間対応加算を取っているので緊急時は別)なので定休日の訪問依頼はお断りしているのですが、管理職クラスの人の他事業所との付き合いとか「助け合い。もちつもたれつ。」なんて言葉のせいで定休日であるにも関わらず仕事がこんにちは。定休日である旨を主張すると、「フレックスだし固定残業代があるのだからいいでしょう」と一蹴されて有無を言わさず。もちろん、定休日にした仕事の代休を営業日に取るなんてことはできず、まあよく働いています。

【固定残業時間分きっちり働かなければならないという風潮】
 先ほども書きましたが、弊社には固定残業代というものが支払われています。「どうせ残業になるから予め決められた分給料に上乗せしておくねー」といった制度。タチが悪いなあと思うのが弊社の場合、〈月単位の規定時間+固定残業時間〉これをきっちり消化するように求められているんですね。私、固定残業時間分働かなければならないなんて認識はなかったもので、色々な場面での業務改善を実施してしまったわけです。(もちろん現場のトップの了承を得て)業務改善できた分働く時間が少なくなって余裕ができているのにも関わらず、結局固定残業時間消化のため無駄な時間を過ごすことになってるんですね。
 以前、こんな風潮嫌だなーって固定残業時間を気にせず仕事終わらせて帰ってたところ、「今月、勤務時間たりてないけどどこで働く?評価に響くよ。」と気にかけてもらえました(笑)ちなみに結局無駄には働かず締日を迎えましたがもちろん給料は変わらず。ボーナスに反映されるのかな?

 労働に関してはあまり詳しくない私ですが、限りなく黒に近いグレーな気がしてる弊社。フレックスタイム制度って今風で聞こえは良いですが、雇用主にとって良いのか労働者にとって良いのかはほんと会社次第なんだろうなあと。転職があたりまえになってきている時代、みなさんも聞こえの良さには裏があるかもしれないってこと、知っておいていただけたらと思います